水産物の消費拡大について その2 食品衛生責任者養成講習会の受講

【ここに記載の内容は平成29年8月現在の,徳島県内についてのものです。この記事をご覧になった時点や地域においては,関係法令や必要な資格が記載内容と異なっている可能性もありますので,ご注意ください】

 水産物の消費拡大にあたっては,「消費者に食べてもらう」ということも重要です。そのためには,加工や調理が必要ですが,業としてこれらを行う場合は,食の安全の観点から,様々なルールがあります(詳細はこちらをご覧ください)。
 このルールの中で,「人」にかかわるものとして必須なのは,「食品衛生責任者の資格」であり,例えば「食品衛生責任者養成講習会を受講する」必要があります。
 というわけで,研修生は,8月16日にこの講習会を受講してきました。

受講会場の「ろうきんホール」

こちらです。会場をのぞいて見ると,会場いっぱいに約100名の受講生がいました。高校生も多数みられました。

教材はこちら。1日間の講習を受け,研修生全員「修了証明書」を受領しました。

後日,食品衛生責任者のプレートが送付されてきました。まだ実際の食品営業はしていませんが,近い将来このプレートを掲示する日も来ると思われます。



8回目の現場実習 その3 小型底曳網漁業編

小型底曳網漁業実習も行いました。

播磨灘の小型底曳網漁業は,夜間操業はありません。早朝5時頃に出港です。

1回目の曳網中は比較的余裕があります(2回目以降では,漁獲物の選別作業をしながら曳網します)。

そろそろ網を引き揚げます。選別を行う場所を,あらかじめ海水で洗っておきます。

網があがってきました。

今回の狙いは小エビ類。エビ狙いの場合は,目合が比較的小さな網を用いるので,選別作業が少々大変です。

一口に「小エビ」といいますが,サルエビ,アカエビ,キシエビ,トラエビなど,複数の種類がまじっています。

午前中に帰港。

このほか,北灘では,小型定置網の実習も行いました。
北灘漁業協同組合の皆様,ありがとうございました。




8回目の現場実習 その2 魚類養殖業・出荷作業編

魚類養殖業の実習のうち「出荷作業」です。

出荷は生簀ごとに行います。四角形の生簀の4辺に一隻ずつ船が張り付きます。

4隻のうち1隻は「生船(なません)」と呼ばれる大きな運搬船です。生簀の中の魚を,生きたままこの生船の生簀に収容していくことになります。

魚を取り上げるため,生船に向かって,生簀をどんどん絞っていきます。

これくらいまで絞り込むと,遊泳スピードの速いハマチも,網で掬うことができるようになります。

生船に装備されている巨大な網でハマチを救い上げます。

どれくらい巨大な網かというと,これくらい巨大。写真の右の方に向かってロープが1本のびていますが,このロープは網の底を閉める役割があり,ロープを緩めると底が開いて魚が生簀に落下していく,というシステムです。

他の生船も来ていました。






8回目の現場実習 その1 魚類養殖業・給餌作業編

8回目の現場実習は鳴門市北灘で実施。
徳島県には,海況も漁業実態も異なる3つの海,すなわち「太平洋」「紀伊水道」「播磨灘」があり,順次現場実習を行ってきましたが,今回は,最後の「播磨灘」での実習となります。
この地区は,徳島県最大の,ハマチを中心とした魚類養殖業のメッカです。その魚類養殖業の実習,まずは「給餌作業」です。

魚類養殖の生簀。

遠景だとこんな感じ。

早朝,港に,餌(配合餌料)を満載したトラックが到着。

餌を,次から次に船に積み込んでいきます。

配合餌料のほか,イワシ,イカナゴなどを冷凍したもの(配合餌料に対し「生餌(なまえ)」と呼びます)を給餌する場合もあります。

出港から漁場に着くまで(漁場に着いてからも),ひたすら配合餌料を開封し「自動給餌機」にセットする作業が続きます。配合餌料は一袋20kg入り。腰を痛めないように注意が必要です。

自動給餌機にセットされた餌は,空気圧で,パイプを経由して生簀に撒かれます。
この給餌作業は,だいたいお昼頃まで続きます。給餌は1日1回です。

自動給餌機の構造に興味を持った研修生。







7回目の現場実習

7回目の現場実習は,7月24日から28日にかけて,小松島市和田島でぱっち網漁業の実習を行いました。

小松島市和田島は,県内のぱっち網漁業の一番の拠点。港内にはぱっち網の漁船が並びます。

操業に使われる「ぱっち網」。相当な大きさです。

出港は早朝。

漁獲状況にもよりますが,お昼前には,漁獲物を載せた運搬船(「ジャッカー」)が戻って来ます。この間,魚群があれば,網船は沖で操業中。

漁獲された「しらす」は,新鮮なうちに加工場に運ばれます。

洗浄・ボイル・機械乾燥までは自動で行われますが,和田島では「天日干し」を行っており,その部分は手作業となります。まずは機械から出てきたしらすを「ざる」に入れます。

天日干し作業も研修させていただきました。

和田島漁協の皆様,ありがとうございました。
和田島漁協のホームページはこちらです。



水産物の消費拡大について その1 「新鮮 なっ!とくしま号」編

「水産物の消費拡大」は,単価アップひいては漁業収入アップにつなげる取り組みとして重要であり,いろいろな主体がそれぞれ工夫を凝らして実施しています。とくしま漁業アカデミーのカリキュラムにも組み込まれ,何回かにわけて講義や実習を行う予定で,このブログにもいくつかピックアップして載せていこうかと考えています。

今回は,水産物をはじめとした県産一次産品の消費拡大について,徳島県が行っている取り組みを,県もうかるブランド推進課の職員の方から学びました。

研修で用いた資料の一部です。右下の団扇に描かれているのは「阿波ふうど」のロゴマーク。「阿波ふうど」とは,全国に向け「徳島の食」の魅力や価値を伝えるブランドネームで,「阿波ふうど = AWA FOOD = 徳島(阿波)の風土に育まれた食が幸せをもたらす」ということを表現しています。「阿波ふうど」のfacebookはこちら。

まずは,取り組みの概要についての講義を受け,,,,

続いて,徳島の一次産品の魅力をPRする移動ブランドショップ「新鮮 なっ!とくしま」号を見学しました。

「新鮮 なっ!とくしま」号は,料理実演や試食品調理を行うためのキッチンスペース,イベントアトラクションを行うためのAV設備・ステージも備えています。その多機能さに感心するとともに,「新鮮 なっ!とくしま」号を活用した水産物PRの方法や,「うまいのに安い魚種は,なぜ安いのか」「魚料理についての蘊蓄合戦」などの意見交換が行われました。

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この研修に先立ち,研修生に対し,「新たな消費拡大のための方策」を考える「頭の体操」を行いました。そこで出されたもののうち,面白そうなものを2つ載せてみます。
  • 「アラ(ごみ)」が魚介類消費のネックになっていることから,「できるだけアラがでない料理方法を学ぶ料理教室の開催」
  • 「焼カキ」「貝の浜焼き」がブームになっていることから,「家庭でも浜焼きが楽しめる『煙・匂いが出にくい七輪』の開発」



6回目の現場実習

6回目の現場実習は,7月3日から7日にかけて,美波町阿部(あぶ)で,海士漁業の実習を行いました。とはいうものの,海士漁業は,素潜りでアワビ類をとる漁業であり,全くの未経験者がいきなり行うのは危険が伴うので,本格的な実習ではなく,簡易な内容で実施しました。
阿部漁協の皆様,ありがとうございました。

高級品アワビは,口にすることはもちろん,お目にかかることもめったにないものですが,阿部に行ったらいきなりこんな感じで,研修生のテンションも上がり気味です。

そんなためか,初日の漁協事業概要の説明の時から,いろんなことに興味津々でした。

海士漁業の実習は,このように,背が立つ範囲で行いました。


そんなところでも,いきなりアワビをとった研修生も。
【ご注意】今回はとくしま漁業アカデミーの研修の一環としてアワビを採捕しましたが,県下の沿岸海域の大部分では,アワビ,サザエなどは漁業権の対象となっており,漁業者以外の方は,これら漁業権の対象となっている水産動植物をとることはできません。詳しくはこちらをご参照ください。

現役の海士の方々の荷受け見学。「え,こんなに」というほどアワビが水揚げされていました。

遠隔地に出荷する場合は,このような「ぶくぶく付きのスチロール箱」も用いられます。