令和3年2月の漁業アカデミー(卒業生)

 2月

 少しずつ暖かい日が増え、花粉の気になる季節となりました。

 鳴門地区では養殖ワカメの収穫が最盛期です。北灘漁協にはⅠ期生2名がワカメ養殖に着業しており、両名とも今季で独立して3シーズン目を迎えています。刈り取り作業に同乗させてもらいました。


営漁報告(2/24 @北灘漁協 櫛木)

 ワカメ養殖セット本体の大きさは50m×200mで、長さ50mの養殖ロープ(幹縄)220本で構成されています。1航海で幹縄2~3本をワカメごと船に取り込みます。その後、陸上で幹縄から刈り取り作業を行います。今年は例年より早い1月下旬より刈り取り作業はスタートしています。

午前9時半に出港。本日3回目の航海に乗船です。
白波が立つ生憎の天気なので、
セット枠から養殖ロープ末端の取り込みに手間取りました。

幹縄の末端を取り込んでしまえば、その後の作業は、ほぼほぼ省力化されています。
この仕組みには、いつもながら関心です。

幹縄2本分を船に取り込んで帰港。約半時間の海上作業でした。
ちなみに、船外機の上に設置された電動ローラから出た2本の取り込み用ロープで互い違いに幹縄を引っかけて巻き取っていきます。

陸上でも、岸壁に設置された巻取機により、船から養殖ロープを順次巻き上げていきます。ちなみに、刈り取り船と陸上の巻取機は、中古品を譲り受けたらしいです。

短期間に収穫作業を終わらせる必要があるので、
陸上作業にはアルバイト4名が加わります。
幹縄を巻き上げながら流れ作業で
「葉」→「茎とメカブ」を刈り取っていきます。

り取った葉は、そのまま加工業者へ出荷されます。

海上で刈り取り作業を行っている間、
陸上では茎とメカブの分離作業をおこないます。
この刈り取り作業は3月10日頃まで続きます。
ご苦労様です。