現場実習(進路選択オリエンテーション)@伊島


今年度4回目の進路選択オリエンテーションは,6月11日から6月15日にかけて,阿南市伊島地区で行いました。

前回の出羽島でのオリエンテーションから,今回の間まで,研修生はなにをしていたかというと,「これがなければ漁師ははじまらない」一級小型船舶操縦士の免許取得に勤しんでいました。みなさん,無事試験に合格したようです。ちなみに,漁業無線に必要な第二種海上特殊無線技士の資格もすでに取得済みです。

伊島では,赤物延縄と一本釣りを行いました。

まずは,仕掛けづくりから。

赤物延縄,一本釣りともに,出漁はこの時期午前5時~6時頃です。

漁を終えた船が戻って来ました。

帰港は午後2時~3時頃。

赤物延縄の漁獲物は,出羽島と同じく,アカアマダイやイトヨリのほか,

超高級魚「シロアマダイ」も獲れました。見た目の鮮やかさはアカアマダイに劣りますが,値段はこちらの方が上。

一本釣は,アジが中心。

今回の研修とは関係ありませんが,伊島は海士漁業も盛んで,アワビが水揚げされていました。

伊島は,紀伊水道のど真ん中にある島ですので,和歌山に行くのも徳島に行くのも,だいたい同じくらい。そこで,伊島の漁獲物の大半は,この船で和歌山に運ばれ,その後京阪神の市場でセリにかけられます。

伊島の皆様,ありがとうございました。

現場実習(進路選択オリエンテーション)@牟岐出羽

今年度3回目の進路選択オリエンテーションは,5月28日から6月1日にかけて,牟岐出羽島地区で,赤物延縄とテングサ漁を行いました。

平成30年の四国地方の梅雨入りは,平年よりやや早く,5月28日頃とされましたが,研修中も曇りあるいは雨の日が多かったようです。それでも,2つの漁業種類の実習をすることができました。


【赤物延縄】


赤物延縄漁は,早朝,というか未明の2時頃に出漁します。ねらいは,レンコダイ,イトヨリ,アマダイなど。

で,朝8時頃には帰港します。港で,先着組が降着組を待っているところ。指導漁業者の奥様と一緒に。

 降着組も戻って来ました。

帰港後は,休む間もなく,延縄のメンテナンス。昨年度の研修生で,今は出羽島で漁師(見習い)となっているNさんも,先生として指導に来てくださいました。この作業が昼~夕方頃まで続きます。

最終的にこのようにきれいになれば,完成。長い仕掛けが,沖でからまないために,非常に重要な作業です。



【テングサ漁】

徳島のテングサ漁は2種類あり,1つは海に潜って採取するもの,もう1つは海岸に打ち上げられたテングサを拾うもの(通称「ひろい」などとも呼びます)です。今回は「ひろい」の方を実習。あいにくの天候でしたが。。。
[ご注意]テングサには漁業権が設定されている例がほとんどです。漁業権が設定されているエリアにおいては,一般の方がテングサを採取することはできません。

実習最終日は,好天に恵まれました。先ほどのNさんがテングサを干している様子を見学。このように干されたテングサは,袋詰めされ出荷されます。昨年度の袋詰め,出荷の様子はこちら。
http://tokushima-gyogyou-academy.blogspot.com/2017/06/32.html

出羽島の皆様,ありがとうございました。