4月
青葉が薫る季節となりました。第5期生の入学式がとり行われました。
入学式(4/19 @水産会館)
徳島市内の徳島水産会館において、第5期生の入学式が行われました。
今回もコロナウイルス感染を避けるため規模を縮小しての開催となりました。今年度の研修生は、8名(入学式は都合により2名は欠席)。うち東京から1名、残りの7名は県内からの参加者です。
![]() |
飯泉理事長より、入学許可の宣言がありました。 |
![]() |
理事長より制服と帽子を貸与。 |
![]() |
最後に、飯泉理事長と記念撮影。 |
「徳島の水産業の明るい未来の創生」に向け,意欲ある担い手を確保・育成するため,徳島で漁師を目指す方々が漁業に関する知識や技術を学ぶ「とくしま漁業アカデミー」が,平成29年4月に開講しました。 ここでは,「とくしま漁業アカデミー」での研修状況などをお伝えしていきます。
2月
少しずつ暖かい日が増え、花粉の気になる季節となりました。
鳴門地区では養殖ワカメの収穫が最盛期です。北灘漁協にはⅠ期生2名がワカメ養殖に着業しており、両名とも今季で独立して3シーズン目を迎えています。刈り取り作業に同乗させてもらいました。
営漁報告(2/24 @北灘漁協 櫛木)
ワカメ養殖セット本体の大きさは50m×200mで、長さ50mの養殖ロープ(幹縄)220本で構成されています。1航海で幹縄2~3本をワカメごと船に取り込みます。その後、陸上で幹縄から刈り取り作業を行います。今年は例年より早い1月下旬より刈り取り作業はスタートしています。
![]() |
午前9時半に出港。本日3回目の航海に乗船です。 白波が立つ生憎の天気なので、 セット枠から養殖ロープ末端の取り込みに手間取りました。 |
![]() |
幹縄の末端を取り込んでしまえば、その後の作業は、ほぼほぼ省力化されています。 この仕組みには、いつもながら関心です。 |
![]() |
幹縄2本分を船に取り込んで帰港。約半時間の海上作業でした。 ちなみに、船外機の上に設置された電動ローラから出た2本の取り込み用ロープで互い違いに幹縄を引っかけて巻き取っていきます。 |
![]() |
陸上でも、岸壁に設置された巻取機により、船から養殖ロープを順次巻き上げていきます。ちなみに、刈り取り船と陸上の巻取機は、中古品を譲り受けたらしいです。 |
![]() |
短期間に収穫作業を終わらせる必要があるので、 陸上作業にはアルバイト4名が加わります。 幹縄を巻き上げながら流れ作業で 「葉」→「茎とメカブ」を刈り取っていきます。 |
![]() |
り取った葉は、そのまま加工業者へ出荷されます。 |
![]() |
海上で刈り取り作業を行っている間、 陸上では茎とメカブの分離作業をおこないます。 この刈り取り作業は3月10日頃まで続きます。 ご苦労様です。 |
このところ寒暖の差が大きな日が続いてるようです。
今期のインターンシップ研修も残り1ヶ月余りとなりました。
牟岐での研修に同乗しましたので報告します。
インターンシップ研修(1/27 @牟岐町漁協)
本日の作業は、小型定置網の新たな場所への設置と昨日設置した網からの水揚げです。
![]() |
午前7時に出港。ちょうど牟岐大島からの日の出です。 |
![]() |
牟岐少年自然の家の北にある網代に到着(大梅オオバイ)。 まず網を設置する四隅にイカリを投入して、その間にロープを張ります。 |
![]() |
ロープの運動場となる部分に網をつけて 三角形の運動場を確保し、 最後に壺網を投入します。 この作業を垣網を挿み左右2カ所で行います。 |
![]() |
最後に陸側に向けて垣網を設置し作業は終了です。 |
![]() |
次に、昨日設置した小型定置網からの水揚げ作業です(砂美サビの浜)。 |
![]() |
残念ながら濁りが影響してか、 この日のアオリイカは4杯のみ(2キロサイズあり)。 あとは、スズキとタカノハダイでした。 |
![]() |
作業終了は9時半。ご苦労様です。 |
師走に入り、慌ただしくなってきました。
漁業アカデミーでは徳島の漁業応援隊養成の短期講座を開催します(12月11日予定)。
募集は締め切ってしまってますが,詳しくはこちら。
海水温が低下し始めると海部沿岸ではアオリイカの盛漁期を迎えます。
今回は、牟岐でのインターンシップ研修の状況を報告します。
◯インターンシップ研修(12/3 @牟岐町漁協)
小型定置網でのアオリイカ漁は、11月はまずまずでしたが、12月に入り下火となってしまいました。
インターンシップ先では定置網を2カ所に設置しており、午前中はその水揚げ、午後は予備網の修繕作業を行っています。
![]() |
本日の午後は、掃除を終えた垣網部分の修繕作業です。 |
![]() |
浮子綱につながる上部の縁網とその下側の網本体とを 結合(ハザ)している綱が劣化しているため、その交換をしています。 2つの網の目合いが微妙に違うため10目位毎に上下を合わせていきます。 |
![]() |
9月の「漁網の扱い方」研修時と比べて、 網針の扱いはだいぶスムーズになってきました。 |
とくしま漁業アカデミーでは一般向けのオープンキャンパスを2回(県北・県南コース)開催しました。
◯県北コース(11/14(土)小松島漁業協同組合)
今年の県北コースは、小型底びき網漁船への体験乗船。
参加者は5名(うち大阪から1名)。
![]() |
まず、小松島漁協の朝市を見学。 漁協参事よりの説明を受ける。 |
![]() |
その後、底びき網漁船へ乗船して出港。 当日は最大風速が5メートルを超え、 小松島港外に出ると白波が立っており、 周りには他漁船は1隻もいない状況。 |
![]() |
そのため、普段は1時間位曳網しますが、残念ながら15分で終了。 曳網時間が短かった割には、ハリイカ・ガザミ・エソなどが入網していました。 |
![]() |
予定より早い帰港となりました。 |
![]() |
下船後は岸壁にて、漁業者への質問時間。 参加者からの「年間の操業状況」、「漁獲物の出荷先」、 「水揚げ金額」など色々な質問に対して丁寧な返答をいただきました。 |
◯県南コース(11/29(日)鞆浦漁業協同組合)
県南コースは、昨年と同じく大敷網体験です。
参加者は6名(いずれも県内。うち女性1名)で、朝4時に水産会館(徳島市)をバスで出発し、6時に鞆浦漁協(海陽町)へ到着。
![]() |
出港前に、組合長より模型を使って大敷網の仕組みの説明を受ける。 |
![]() |
夜明けとともに、運搬船に乗船し漁港から約3キロ沖の大敷網漁場へ出発。 |
![]() |
本格的な漁期前ですが、前日に網上げをしてなかったため、本日はまずまずの漁獲。 特に、大型カンパチが数本入網していました。 |
![]() |
帰港後、運搬船からの陸揚げと市場での選別作業を見学。 |
![]() |
8時45分の入札前に、漁協担当者から入札方法の説明を受ける。 |
![]() |
みんな揃って記念撮影。 |
鞆浦漁協の皆さん,お世話になりました。
11月
北風が冷たく感じる季節となりました。
漁業アカデミーでは一般向けのオープンキャンパスを開催します。
紀伊水道でのパッチ網による片口シラス漁は終盤を迎えましたが、ここに来てまた漁獲が上向き傾向とのこと。
そこで和田島漁協の2期生の活動状況を報告させていただきます。
◯漁ろう技術習得(11/10 @和田島漁協)
和田島漁協の主力漁業であるパッチ網漁業には卒業生1名が就業中です。
![]() |
(写真1)本日の日ノ出は6時半ですが、 船主間での申し合わせにより出港は7時。 それまで、船尾甲板で直ぐに投網できるよう漁具の整理作業。 |
![]() |
(写真2)定刻7時となり、港を一斉に出漁。 漁場に着くまで操舵室で一服。 |
![]() |
(写真3)7時半、新町川河口に到着。 2隻の網船を繋いでいるチェーンを外して曳網開始。 後ろに見えるのは、建設中の四国横断自動車道の新町川橋(仮称)。 |
![]() |
(写真4)シラス魚群の濃さによるが、曳網時間は約2時間。 |
![]() |
(写真5)9時半、吉野川河口で曳網終了。 網船から運搬船に乗り移り、取り込み作業。 フィッシュポンプで運搬船の生け間に取り込む。 この日は曳網水深が浅く、 海底の砂を掻いていたため作業に手間取る。 |
![]() |
(写真6)運搬船への漁獲されたシラスの取り込み作業終了後、 義経の「八艘飛び」で、再び網船へ。 |
![]() |
(写真7)2隻の網船が連結して曳網が終了する午後2時のまでの間、 引き続き作業頑張ってください。 |
![]() |
(写真8)陸上での運搬船から車への積み込み作業もフィッシュポンプ。 漁獲されたシラスは、パン(25~30kg)に15~20杯と、 まずまずの漁とのこと。 |