とくしま漁業アカデミー 平成31年度研修生 募集中!

このブログで,研修の様子を発信している「とくしま漁業アカデミー」の,平成31年度研修生の募集を8月10日から開始しています
応募資格は,以下の条件を全て満たす方です。

  • 平成31年4月1日現在で満18歳以上の方
  • 徳島県内の市町村に住民登録を行っている方又は確実に行う方
  • 研修終了後に徳島県内で漁業就業する方

募集期間は平成31年2月28日までですが,随時選考審査を実施し,合格者が定員(7名程度)に達した場合は,以降の募集を終了する場合もありますので,早めの応募をお薦めします
詳しい募集要項はこちら

現場実習(進路選択オリエンテーション)@北灘

今年度8回目の,そして最後の進路選択オリエンテーションは,8月6日から8月10日にかけて,鳴門市北灘地区で行いました。進路選択オリエンテーションは,今まで,太平洋,紀伊水道と行ってきて,今回は播磨灘になります。
北灘地区では,魚類養殖業をはじめ,小型底びき網漁業,小型定置網漁業,わかめ養殖業など営まれています。このうちわかめ養殖業は,秋から春にかけての漁業で,今は漁期ではありません。そこで,それ以外の3種類の漁業を行いました。


【魚類養殖業】
魚類養殖業で中心を占める作業は,「給餌(餌やり)」です。大量の餌を漁船に積み込み,沖に設置した生簀で給餌します。早朝5時頃に出港し,帰港は10時頃となります。


【小型底びき網漁業】
この時期の小型底びき網漁業は,早朝の4時頃に出港。陸が見える比較的近い場所が漁場です。

帰港は8時頃

この時期の漁獲の中心は小エビ類とイボダイ。イボダイは,徳島では一般に「ぼうぜ」と呼ばれ,その姿寿司は徳島県民のソウルフードです。特に秋祭りの時には欠かせないものとされています。

帰港後は翌日の出漁に備えて網繕いをします。


【小型定置網漁業】
小型定置網漁業は,朝5時頃に出港し,網の中の魚を漁船の「いけま」に取り込み,6時~8時頃に帰港します。(写真は帰港してきたところ)

魚種別に量をはかり,水揚げ終了。近年は,アイゴが多く漁獲されるようになったそうです。




北灘漁協の皆様,ありがとうございました。

現場実習(進路選択オリエンテーション)@和田島

今年度7回目の進路選択オリエンテーションは,7月23日から7月27日にかけて,小松島市和田島地区で行いました。和田島は,チリメンジャコの材料の「しらす」を漁獲する「パッチ網漁業」が中心の地区で,実習メニューもパッチ網漁業です。

残念なことに,現場実習にうかがった時期は,漁獲模様が芳しくない状態でした。出漁しても少ない漁獲しか見込めない,つまり出漁すればするほど赤字になる場合は,漁業経営上休漁するのが一般的です。その結果,沖に出ることができたのは,1日だけとなりました。ただ,こういったことも,将来漁業者となるために重要な経験であると考えています。

待ちに待った出漁の日。パッチ網は,探索兼漁獲物輸送船(通称「ジャッカー」)1隻と,網船2隻が1組となり操業します。まずは網船に乗り込みます。

出港前はパッチ網漁船でいっぱいだった港も,,

出漁後はがらがらに。

漁場に向かう網船。漁場までは2隻がくっついたかたちで走っていきます。

やはり魚群(しらす)はあまりいないようで,1曳網のみで帰港しました。漁獲物の鮮度保持のため,網船より先に,ジャッカーが帰港します。

漁獲量はこのカゴ1,2杯程度。このカゴ1杯には,だいたい25kgのシラスが入ります。平均では1日当たり15~20杯(400~500kg),多い時は100杯(2500kg)程度の水揚げがありますので,この日も不漁でした。

和田島地区では,漁業者が自ら加工をする場合が多く,また「天日干し」をする業者もいます。
 

和田島漁協の皆様,ありがとうございました。






エンジン(機関)の構造,メンテナンスなどについての研修



7月20日,阿波ヤンマー株式会社様の御協力のもと,エンジン(機関)の構造やメンテナンスについての研修を実施しました。
進路選択オリエンテーションにおいては,なかなか船の機関室まで入ることは少ないため,実機を間近に見ることができるのは,この日の研修のみとなります。
エンジンのメンテナンスは,安全操業や効率的な操業のために重要な項目であり,プロの整備士の方による御講義は,非常に有益でありました。
阿波ヤンマー株式会社の皆様,ありがとうございました。

現場実習(進路選択オリエンテーション)@阿部

今年度6回目の進路選択オリエンテーションは,7月9日から7月13日にかけて,美波町阿部地区で行いました。漁業種類は,素潜りでアワビなどを漁獲する「海士漁業」です。

素潜りで行う漁業のため,このように波の高い日は,操業ができなくなり,「休漁日」となります。そんな日は,海に入っての研修もできません。

その時間を利用して,「資源管理型漁業」の研修を行いました。講師にお招きしたのは,(社)全国豊かな海づくり推進協会指導調査員の小島博さん。小島さんは,徳島県水産試験場(現在の徳島県水産研究課)在職時代から,この阿部地区のアワビの資源管理について研究を続けてこられた方で,現在もモニタリングを実施されています。

やっと海が穏やかになってきたので,「栽培漁業」の研修として,アワビの稚貝放流を体験します。袋の中に入っているのは,30~40mmのアワビ稚貝です。

海につかりながら,稚貝を放流します。

放流された稚貝。

その後,海士漁業の実習。全く初めての研修生ばかりなのに,昨年度と同様,きっちりアワビを漁獲する研修生も。
【ご注意】今回はとくしま漁業アカデミーの研修の一環としてアワビを採捕しましたが,県下の沿岸海域の大部分では,アワビ,サザエなどは漁業権の対象となっており,漁業者以外の方は,これら漁業権の対象となっている水産動植物をとることはできません。

研修を終え,漁業の荷捌き場で,アワビ出荷作業の見学と手伝い。阿部地区では,この日が,今年の解禁後2回目の操業日でした(それまでの間は,海が荒れていたので,操業ができませんでした)。この日の漁協全体のアワビ水揚げ量は,400kgくらいとのお話でした。

阿部漁協の皆様,ありがとうございました。

現場実習(進路選択オリエンテーション)@椿泊

今年度5回目の進路選択オリエンテーションは,6月25日から6月29日にかけて,阿南市椿泊地区で行いました。

椿泊漁協では様々な漁業が営まれていますが,今回の研修では「延縄」を対象としました。

椿泊漁協の延縄は,この季節,タチウオを狙う「浮き延縄(延縄の仕掛けが中層にある)」とハモを狙う「底延縄(延縄の仕掛けが海底についている)」が中心であり,研修では両方を実施しました。

天候や海況の状態もあり,それぞれ1回ずつしか操業できませんでしたが,タチウオ浮き延縄は16時頃出港し深夜0時頃帰港,ハモ底延縄は14時頃出港し深夜1時頃に帰港と,操業時間の長さや時間帯からも,ハードな実習となりました。

ハモ底延縄に出漁。積まれているのは全て延縄の仕掛け。

研修生からは,一様に「大変だった」との感想が聞かれましたが,同時に,狙っている魚を漁獲するために特化した工夫を重ねた漁具や操業方法に興味を引かれた研修生もいたようです。指導してくださった漁業者からも,「漁業は『沖』の仕事だけではなく,漁具の改良など『陸』での準備も非常に重要」との御意見でした。

椿泊漁協の皆様,ありがとうございました。

======================
現在(平成30年10月31日まで),「徳島の活鱧料理 味わいキャンペーン2018」が開催されています。この機会に,是非徳島の鱧をご賞味ください。
キャンペーンの詳細につきましては,こちら↓
https://www.pref.tokushima.lg.jp/ippannokata/sangyo/suisangyo/5017825

無線機,GPS,魚探,ソナー,レーダーの仕組みと取り扱いについての研修

 漁業操業の安全と,効率的な漁獲のために,無線機,GPS,魚探,ソナー,レーダーは,重要な位置をしめます。そこで,今年度も,それらの仕組みと取り扱いについての研修を,6月19日に実施しました。
 昨年度は9月に実施したのですが,進路選択オリエンテーションでこれらの機器を目にする機会があるだろうということで,時期を前倒ししたものです。
 講師は,メーカーである,フルノ関西販売(株)四国支店の方々にお願いしました。

まずは,それぞれの機器の仕組みについての講義。少々難解な部分もありましたが,研修生のみんなは,すでに第二種海上特殊無線技士の資格試験に合格しているので,講義の一部は「その復習」みたいなもの(のはず)。

ついで,実機を用いての研修。写真手前から,無線機,魚探,ソナー,レーダーです。写真には写っていませんが,そのほかGPS(プロッター)もありました。これだけの実機が揃えられ触れることができる場所は,徳島県内では,この研修の場だけ,ということです。

マニュアル片手に,魚探を操作する研修生も。

フルノ関西販売(株)のみなさま,ありがとうございました。