10月
5~9月の前期進路選択オリエンテーションが終わり、10~3月の間、研修生は各浜の親方に付いて学ぶより実践的な後期インターンシップが始まりました。今年の研修生5名のうち4名が育った地域で父親に付き、1名が所縁のない地域で親方について学び始めました。漁業種類別にみると延縄が2名(椿泊)、イセエビ刺網、海士(日和佐)が1名、船曳網が2名(長原)となっています。
延縄は春から夏のハモ,タチウオを中心に、秋から冬にはサワラ、アマダイ、キハダマグロなどに採算性の高い漁法にスイッチしていきます。対象魚に応じて鈎や糸など道具の仕立てが異なり、漁場や水深、操業時間帯,餌の調達などが異なるため、本当に習得することが盛りだくさんな漁法です。
ハモ延縄漁業(底延縄,夜間操業)
タチウオ延縄漁業(浮延縄,夜間操業)
サワラ延縄漁業(浮延縄,夜明け時操業)
アカムツ延縄漁業(底延縄,昼間操業)
9月に解禁となるイセエビ刺網も漁場の選択、投網、揚網、イセエビの外し、網の修繕など学ぶとことが盛りだくさんな漁法です。日和佐漁協では先進的な資源管理の取り組みにより漁獲量、生産額が増加しています。
イセエビ刺網漁業(エビ網,建網)
海士(あま)も潜水技術に加えてアワビを探す目を養うことなど、体力・センスに加えて熟練が必要とされる漁業です。
海士漁業
シラスを狙う船曳網も250mもある巨大な網を操り、シラスを漁獲するものです。魚探、ソナーなど高度な計器類を駆使しつつ、危険なネットローラーを操る危険を伴う漁業です。
船曳網漁業(パッチ網)
いずれも危険を伴う漁法であり、とくしま漁業アカデミーはいつも研修生の安全第一を願っています。