残念なことに,現場実習にうかがった時期は,漁獲模様が芳しくない状態でした。出漁しても少ない漁獲しか見込めない,つまり出漁すればするほど赤字になる場合は,漁業経営上休漁するのが一般的です。その結果,沖に出ることができたのは,1日だけとなりました。ただ,こういったことも,将来漁業者となるために重要な経験であると考えています。
待ちに待った出漁の日。パッチ網は,探索兼漁獲物輸送船(通称「ジャッカー」)1隻と,網船2隻が1組となり操業します。まずは網船に乗り込みます。 |
出港前はパッチ網漁船でいっぱいだった港も,, |
出漁後はがらがらに。 |
漁場に向かう網船。漁場までは2隻がくっついたかたちで走っていきます。 |
やはり魚群(しらす)はあまりいないようで,1曳網のみで帰港しました。漁獲物の鮮度保持のため,網船より先に,ジャッカーが帰港します。 |
漁獲量はこのカゴ1,2杯程度。このカゴ1杯には,だいたい25kgのシラスが入ります。平均では1日当たり15~20杯(400~500kg),多い時は100杯(2500kg)程度の水揚げがありますので,この日も不漁でした。 |
和田島地区では,漁業者が自ら加工をする場合が多く,また「天日干し」をする業者もいます。 |
和田島漁協の皆様,ありがとうございました。