まずは「マリンドローン」について。
最近ドローンについての技術開発が進み,いろいろな分野での活用がなされているところです。阿南高専においては,藻場調査の簡易化のため,その調査(環境モニタリング)に用いることのできる,着水可能で撮影や採水もできる「マリンドローン」を開発しています。
まずはドローンがディスプレイされている部屋で,ドローンについての講義。 |
阿南高専の学生さんから,ドローンを制御するコンピュータプログラムについて学んでいます。 |
まずは室内で小型のドローンを飛ばしてみることに。タブレットが操作パネルです。 |
室内を飛行中のドローン。 |
次いで,屋外でより大型のドローンを飛ばします。本来の意味での「ドローン」は,飛行プログラムを設定し,本体にある加速度,気圧,GPSその他のセンサーにより,定められたルートを自動で飛行するものだそうです。 |
あらかじめプログラムされたルートに基づき自動で飛行中のドローン。 |
もちろん操作パネルで制御することもできます。 |
午後からはLED集魚灯についての講義と実習。
「集魚灯」と聞くと,イカ釣り漁船などで用いられる大型のもの(海岸からは「漁火」として見えます)が代表的ですが,仕掛けの途中に組み込むことで漁獲効率をあげる小型(数センチ程度)の「集魚灯」もあります。
LED集魚灯は,特定の波長のみを出すことができること,明滅させやすいこと,などの理由により,より効果的な漁獲が期待されています。そのためには,魚の側の光に対する反応を知ることも必須であり,阿南高専ではその実験も行っていることを学びました。
その後,小型集魚灯を実際に作成してみました。
最後には,本日学んだドローンや集魚灯について,今後漁業にどのように応用できるかについて,議論しました。研修生から出たアイデアの一部を紹介します。
【ドローン】
・モジャコ漁における「流れ藻」の探索・荒天時に設置漁具の様子の確認(流失していないか,など)
・密漁対策(牽制効果)
【LED】
・魚介類の誘導(漁獲対象種は集め,それ以外のものは忌避させる)