3回目の現場実習 その2 天草採藻漁業編

牟岐町漁協では,寒天の原料となる天草の採藻漁業も盛んです。天草を漁獲するには,「海に潜り海中の天草を採取する方法」と「浜辺に流れついた天草を採取する方法」があり,前者の方が天草の質が良いとされています。
今回の研修中に,天草が流れ着いていれば,陸上での採取実習をする予定でしたが,残念ながら流れ着かなかったので,天草の出荷作業の実習のみを行いました。

採取された天草は,それぞれの漁業者が洗浄し,日干しにより乾燥させ,それを集積場に持ってきます。出荷の際は,その天草をまとめ,指定された袋に15kgずつ袋詰めします。乾燥された天草は非常に軽いので,15kg分を袋詰めするには,相当圧縮する必要があり,機械での作業となります。

そのようにして作った袋詰め天草を,出羽島から四国本土側に船で輸送します。

遠くから見れば,こんな感じ。

本土側の港からはトラックに積み込み輸送されます。これらの積み下ろしは相当な重労働となります。なお,この天草は,徳島市の徳島県漁業協同組合連合会に集められ,全国から集まった加工・流通業者さんの入札にかけられ,日本各地に運ばれて行きます。


「天草採取」はできませんでしたが,純漁村である出羽島の人々との交流もでき,漁村生活の一端を知ることができました。