2月
とくしま漁業アカデミーの研修生は極寒の海上で、シロアマダイ、サワラなどの延縄、ワカメ養殖などのほか、日和が悪い日は春の漁に備えて、漁船の手入れ、道具の製作、修繕などの仕込みに追われています。そのような中で2月はふぐ処理師の試験に初めてチャレンジしました。
2/9@フグ処理師試験
とくしま漁業アカデミー6期生3名が2月9日に学科試験(水産食品の衛生に関する知識、フグに関する一般知識)と実技試験(フグ種類の鑑別、フグの処理技術及び有毒部位の鑑別)を受験し、2名が合格しました。アカデミーとして初めてのチャレンジでしたが、フグや水産び関する知識に加えて食品衛生、公衆衛生、調理学、栄養学など幅広く勉強をしました。また、トラフグの調理の実技試験ではフグの内臓や体の構造を理解し、薄造りまでの調理に挑みました。ここ数年、温暖化によりクロサバフグが大量に来遊し、漁業被害をもたらすことが多くなっています。少しでも被害を軽減するために被害防止技術の開発に加えて、フグを美味しく食べつ、適正な個体数を維持してやることが大切と思います。
実技試験の処理技術及び有毒部位の鑑別には各自1尾ずつトラフグが使われました。学科には食品衛生責任者の知識が役立ったそうです。