令和4年12月の漁業アカデミー

12月

 とくしま漁業アカデミーでは徳島県企業版ふるさと納税活用事業によりアカデミー入学希望者や漁業就業に興味がある方を対象に県北と県南でオープンキャンパスを実施しています。第Ⅱ回は鞆浦漁協の協力により大型定置網の実習を実施しました。内容は次のとおりです。

12/11@オープンキャンパスⅡ鞆浦漁協大型定置網

 令和4年12月11日(日)に鞆浦漁業協同組合のご指導のもととくしま漁業アカデミーオープンキャンパスⅡを大型定置網(大敷網)で開催しました。アカデミーに入学を希望される方4名が(県外3人、県内1人)が参加しました。当日は4:00に水産会館を出発し、6時前に鞆浦漁協に到着しました。最初に漁協2Fで河野亮平組合長より大式網の模型を使って構造を教えていただいた後、薄明時に大式網水揚げ船「虹マンボウ号」に乗船し出港しました。まず、大里海岸沖水深50mに敷設された沖の魚捕りでカツオ類、カマスザワラ、シイラ、シュモクザメなどを水揚げし、その後水深40mに敷設された魚捕りでバショウカジキ、カンパチ、ウスバハギなどを水揚げしました。その日は黒潮系水による暖水の流入により水温が20.2℃もあり、沖合の魚が多く来遊していたようです。魚捕りを絞っていくと魚が飛び跳ね、その水しぶきの中で水揚げする様子は本当に勇壮です。参加者(青いヘルメット)も少しだけ網揚げを体験させていただきました。ベテランの先輩職員に混じってアカデミー3期生の山本勇毅さんがボールローラーを巧に使って網揚げ、バショウカジキの下処理など機敏に動く姿がとても印象的でした。網揚げ終了後に、獲れたばかりでないと味わうことができないもちもちのヒラソウダ(スマ)の刺身を船上でいただきました。その後、水揚げと選別を見学させていただいた後、オープンキャンパスを終了しました。当日は天候も良好で波もなかったので船酔いする参加者はいませんでした。どの参加者も漁獲量の多さに驚いていました。オープンキャンパスの開催に当たってご尽力いただいた河野組合長をはじめ大敷組合の皆様に深謝します。

河野組合長による大敷網の模型を使った構造の説明
              大敷網の模型、右端が魚捕り
            網揚げ船「虹マンボウ号」に乗船して出向
            網揚げ風景、青いヘルメットが参加者
                   網揚げ風景
    入網したバショウカジキの鰓・内臓除去を行うアカデミー卒業生の山本勇毅さん
              水揚げされた、カマスザワラ
                ソウダガツオの調理
            皮下脂肪のあるソウダガツオの刺身
                   水揚げ風景