令和2年9月の漁業アカデミー

 やっと今夏の熱波も一段落しました。

 後半のインターンシップ研修では、小型定置網の補修作業のウエイトが高くなるため、最後の座学研修として、網秀商店(徳島市津田)の武田氏を特別講師として、「漁網の扱い方」の実践的な研修を開催しました。

 わずか半日で濃密な講習内容であったため、実践レベルまでの習熟には時間がかかろうかと思います。あとは、毎日集中して短時間でも良いので繰り返し練習すること。また、上手い漁業者の手さばきを見る場合は、対面ではなくて、その人の背後から自分がやっていることを想定して見るとよいとのアドバイスがありました。


現場座学(9/23@牟岐町漁協)

 台風12号の影響も心配されましたが、いつも補修作業をやっている牟岐漁港の現場にて午後から夕方まで研修を行いました。

網地としてよく使うポリエチレン糸とクレモナ糸などを
手触り・光沢で違いを確認


網目の大きさを示す「節(ふし)」の結数のカウント方法の確認


縮結(いせ)の入れ具合とその時の網成りの確認


実際の小型定置網の壺網部分を拡げ,
網口から末端までの目合いの落とし方を確認

蛙又網が破れた場合,網針を使って蛙又結び網での修繕を体験


網地の縦・横方向の切断を体験後,
最後はP(Point:半)とB(Bar:丁)
を繰り返す斜め切を体験