令和6年2月の漁業アカデミー

     令和6年2

 令和6年2月になりました。引き続き研修生は親方の指導の下、安全操業を常に心がけ、大きなトラブルもなくインターンシップ研修に精力的に取り組んでいます。なお、国支援金を活用する研修生は今月末でインターンシップ研修(準備型)を終了し、親方や水産会社と雇用契約を締結して引き続き長期研修に入ることとなります。また、研修生の希望者1名がマリンクレーンの操作に必要な、「揚貨装置の運転業務に係る特別教育」を受講しました。


国支援金制度の利用事業(長期研修制度)移行に関する研修生個別説明

 実施日 令和6年2月14日(水)、15日(木)、19日(月)
 場 所 関係する研修生(4名)が所属する各漁協事務所
     (鳴門市北灘町~海部郡美波町伊座利)

 (一社)全国漁業就業者確保育成センターが実施主体の国事業を活用し、対象となる研修生4名が研修中に給付金を受給しています。例年、引き続き国支援制度を確実に活用できるよう、「次世代人材投資(準備型)事業」を2月末で終了し、3月から別制度の「長期研修支援制度(雇用型or独立型)」に移行する手続きを行っています。手続きを2月中に実施する必要があることから、準備型担当のとくしま漁業アカデミー事務局及び長期支援制度担当の県漁連担当者が、親方及び漁協関係者同席のもと、研修生に対し個別説明を実施し、期日までに手続きを行うこととなりました。各研修生の長期研修移行・実施に関しては、引き続き県漁連、漁業アカデミー事務局が関係者への支援・フォローを随時実施する予定です。


 国支援制度の説明資料


〇ふぐ処理師試験(学科、鑑別、実技)

 実施日 令和6年2月21日(水) 学科・鑑別試験
     同     22日(木) 実技
 場 所 徳島市沖浜東 ふれあい健康館
 主 催 一般社団法人徳島県食品衛生協会

 徳島県ふぐの処理等に関する条例に基づく「ふぐ処理師免許に係る講習会」を受講した研修生1名と事務局1名が、令和5年度のふぐ処理師試験を受験しました(受験料は条例の規定により15,000円となっています)。
 2月21日に実施された学科試験では、水産食品衛生に関する知識15問(4者択一)及びふぐに関する一般知識15問(基本4者択一)の計30問が出題されました。その後実施された鑑別試験では、県内で水揚げされた実物のふぐ類5種類(各1尾)が出題され、各自が1尾毎に1分間の持ち時間で種名を鑑別する試験でした(今年度はトラフグ、シマフグ、コモンフグ、クロサバフグ、カナフグの5種類だったようです)。鑑別試験は、それぞれの種の代表する特徴をよく確認し、大きさや全体の色合いに惑わされないように鑑別する必要があります。特に本県で多く漁獲されるシロサバフグとクロサバフグはどちらか一方は確実に出題される可能性が高く、特に尾びれの特徴を良く確認する必要があることを実感しました。翌日実施された実技試験では、受験生5名ずつの班に分かれ、生きたトラフグを各自1尾割り当てがあり、制限時間40分の持ち時間で、処理の技術及び有毒部位の鑑別、身欠き処理から薄造りまでの調理を実施しました。実技の制限時間40分間はあっという間にすぎ、料理人など普段から業として魚を扱っている者以外は、あまり余裕のない時間設定だと感じました。ふぐ処理師資格は漁業を営むにあたり必須の資格ではないですが、水産食品衛生やふぐをはじめとする水産物の幅広い知識を必要とするため、次年度以降も受験を志す研修生がいましたら、事務局としてもサポートしていく予定です。
※3月4日の合格発表では、受験した研修生1名、事務局1名とも無事合格となりました(免許を受け取るには、別途免許申請を行う必要があり、条例で規定された必要書類と免許費用3,000円を添え、各自申請しました。)。
 
参考資料「ふぐ調理の順序」の抜粋
 ※令和6年3月4日の合格発表と合格証


〇揚貨装置の運転業務に係る特別教育(船舶専用マリンクレーン)

 実 施 日 令和6年2月27日(火)、28日(水)
 場   所 きさいや広場(愛媛県宇和島市弁天町1-318)
 主   催 公益社団法人愛媛県労働基準協会宇和島支部
 参加研修生:一般コース1名

 とくしま漁業アカデミーでは、漁業就業に役立つ資格取得を推進しており、その一環として、船舶に搭載した揚貨装置、いわゆるマリンクレーンの操作に必要な「揚貨装置の運転業務に係る特別教育」を希望する研修生1名が受講しました(※揚貨装置とは船舶に取り付けられたクレーンまたはデリックのこと)。
 船舶専用マリンクレーンの操作は、定置網や養殖業において必要不可欠ですが、労働安全衛生法第59条の規定により、制限荷重5トン未満の揚貨(ようか)装置の運転業務は特別教育を終了した者でなければ作業に従事させることはできないこととなっています。
 当該特別教育については、実施機関及び実施日が限られる(令和5年度、四国内では愛媛県宇和島市での今回の1回のみ実施)ことから、今回は、後期インターンシップ先の親方の了承及び研修先での安全講習を実施した証明(受講に必須の添付書類となる)を発行いただける希望者のみが受講しました。

 受講会場全景
 受講会場入口風景



漁業就業支援フェア2024大阪に参加しました(R6.2.12)

 令和6年2

 今月は2020年9月以来約3年半ぶりに「漁業就業支援フェア」に事務局が参加し、とくしま漁業アカデミーのアピールと研修生募集を行いました。


〇漁業就業支援フェア2024大阪(2/12)

 場 所:大阪市中央区天満橋 OMMビル2F
 日 時:令和6年2月12日(月・休)12:30~16:00
 主 催:(一社)全国漁業就業者確保育成センター

 「漁業就業支援フェア2024大阪」について、とくしま漁業アカデミー関係者として(公財)徳島県水産振興公害対策基金が参加し、当日は県水産振興課、関西本部にも手伝っていただきました。フロアには当団体含む75団体が参加し、それぞれが工夫を凝らしたブースに仕上げ、参加者対応を行っていました。全体参加者は約100名程度は来場していた模様で、徳島県ブースには計8名が説明を聞きに来られ、とくしま漁業アカデミーの概要や支援制度を説明しました。当フェアは漁業者になりたいと考える者のみが来場しているため、移住フェアと違い、皆質問等がより具体的で真剣に話を聞いていただきました。
 会場に設置されたフェア案内
 会場の様子
 来場者受付コーナー(参加者はコミュニケーションカードに必要事項を記入)
 (公財)徳島県水産振興公害対策基金(とくしま漁業アカデミー)ブースでの来場者対応