令和2年12月の漁業アカデミー

 師走に入り、慌ただしくなってきました。

 漁業アカデミーでは徳島の漁業応援隊養成の短期講座を開催します(12月11日予定)。

 募集は締め切ってしまってますが,詳しくはこちら

 

 海水温が低下し始めると海部沿岸ではアオリイカの盛漁期を迎えます。

 今回は、牟岐でのインターンシップ研修の状況を報告します。

◯インターンシップ研修(12/3 @牟岐町漁協)

 小型定置網でのアオリイカ漁は、11月はまずまずでしたが、12月に入り下火となってしまいました。

 インターンシップ先では定置網を2カ所に設置しており、午前中はその水揚げ、午後は予備網の修繕作業を行っています。


本日の午後は、掃除を終えた垣網部分の修繕作業です。


浮子綱につながる上部の縁網とその下側の網本体とを
結合(ハザ)している綱が劣化しているため、その交換をしています。
2つの網の目合いが微妙に違うため10目位毎に上下を合わせていきます。


9月の「漁網の扱い方」研修時と比べて、
網針の扱いはだいぶスムーズになってきました。






オープンキャンパスを開催しました(R2.11月)

 とくしま漁業アカデミーでは一般向けのオープンキャンパスを2回(県北・県南コース)開催しました。

◯県北コース(11/14(土)小松島漁業協同組合)

 今年の県北コースは、小型底びき網漁船への体験乗船。

 参加者は5名(うち大阪から1名)。

まず、小松島漁協の朝市を見学。
漁協参事よりの説明を受ける。

その後、底びき網漁船へ乗船して出港。
当日は最大風速が5メートルを超え、
小松島港外に出ると白波が立っており、
周りには他漁船は1隻もいない状況。

そのため、普段は1時間位曳網しますが、残念ながら15分で終了。
曳網時間が短かった割には、ハリイカ・ガザミ・エソなどが入網していました。

予定より早い帰港となりました。

下船後は岸壁にて、漁業者への質問時間。
参加者からの「年間の操業状況」、「漁獲物の出荷先」、
「水揚げ金額」など色々な質問に対して丁寧な返答をいただきました。

 小松島漁協の参事さん,船頭さん,どうもお世話になりました。

◯県南コース(11/29(日)鞆浦漁業協同組合)

 県南コースは、昨年と同じく大敷網体験です。

 参加者は6名(いずれも県内。うち女性1名)で、朝4時に水産会館(徳島市)をバスで出発し、6時に鞆浦漁協(海陽町)へ到着。

出港前に、組合長より模型を使って大敷網の仕組みの説明を受ける。

夜明けとともに、運搬船に乗船し漁港から約3キロ沖の大敷網漁場へ出発。

本格的な漁期前ですが、前日に網上げをしてなかったため、本日はまずまずの漁獲。
特に、大型カンパチが数本入網していました。

帰港後、運搬船からの陸揚げと市場での選別作業を見学。

8時45分の入札前に、漁協担当者から入札方法の説明を受ける。

みんな揃って記念撮影。

 鞆浦漁協の皆さん,お世話になりました。