水産物の消費拡大について その5 和食以外の魚料理とSNS活用による情報発信を学ぶ

 「魚料理」というと,多くの方は「和食」「ごはん」を思い浮かべると思います。平成25年12月「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録され,また2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催され,それを契機に「和食」がより広がる可能性も指摘されています。しかし,一方,長いスパンで見ると米の消費量は減少傾向にあります。
 漁業者自らが水産物の消費拡大を図るとき,「魚料理教室」という手段は有効ですが,現状では多くの場合「和食」系メニューとなっているようです。そこで,今回は,今後研修生が料理教室を開催したり講師になったりする時に備え,和食以外の料理として,「イタリアン」を学びました。講師は,阿波ふうどスペシャリストの,大杉まや さんにお願いしました。(大杉まやさんのfacebookはこちらです)


まずは大杉先生から,本日の内容の説明。

用いた魚介類は,まず,イサキ。研修生は今まで何度も魚を捌いているので,下処理はお手のものです。大杉先生も驚いておられました。
それとタチウオ。

それぞれ分担して調理を進めます。

魚介類以外に,レンコンやオクラも用いて。ハーブがさりげなくあるところが,イタリアンっぽい?

お皿に盛りつけて。。。

一品目完成

二品目も完成

 出来上がったお料理は,皆さんで美味しくいただきました。終了。。。ではなく,この後は引き続いて,(株)カンマンよりウエブデザイナー,プランナーの小川裕司さんを講師に迎え,SNS活用による情報発信の講義に。
 まずは,作った料理を被写体にして,インスタ映えする写真の撮影方法を学んだあと,いかに個人発信の情報をSNSを用いて拡散させていくか,のテクニックなどについて,講義を受けました。


 水産物消費拡大の取組みは,いろいろな主体が行っていますが,今後は,漁業者個人も自ら積極的に取り組んでいく必要があるのではないか,との観点から,今回はその一手段として「(和食ではない)料理教室」と「情報発信」の研修を実施しました。