はじめての現場実習

徳島県では多くの種類の漁業が営まれています。一口に「漁業に就業する」といっても,漁業種類により操業形態は様々で,自分に「合った」漁業種類は何か,ということをあらかじめ知っておく必要があります。
そこで,とくしま漁業アカデミーでは,研修生の希望する漁業種類を見極めてもらうため,研修期間の前半にできるだけ多くの漁業種類を体験する「進路選択オリエンテーション」を実施しています。
というわけで,4月24日から28日までの1週間は,宍喰漁協の皆様のご協力のもと,イセエビを漁獲する「エビ刺網」,いろいろな種類の魚を漁獲する「小型定置網」の現場実習を行いました。
もちろん,必要な漁具の補修や漁獲物の選別・出荷作業も「込み」です。



小型定置網で漁獲されたイワシ・アジなどを出荷前に選別

イセエビ漁出漁を前に,漁具(刺網)についてのレクチャーを受ける


イセエビ漁から寄港して,網からイセエビをはずす作業。ここで傷をつけると価格が大きく下がるので,慎重にかつ素早くする必要があります。

最後に次の出漁に備えて網を掃除しながら折りたたみます。

漁獲したイセエビ。網を入れた場所により,漁獲量は大きく変わります。

天候不順のため,その場その場で臨機応変にメニューを変更しながら,事故もなく無事終えることができました。


いきなり現場になじんで,市場でニザダイ(宍喰では「クロハゲ」と呼びます)を〆る研修生。